投資信託 3

~ 仲良きことは美しきかな ~

最近は、証券会社の投資信託ランキングの上位はことごとくインデックス型なのですが、昔はアクティブ型が人気でした。その頃に、ある意味投資信託よりも有利な商品として存在していた(今もありますけど・・)のがETFというものです。私も銘柄コード1306を1千万円近く保有しています。

ETFとは、要するに上場されている投資信託で、普通の株式と同じ感覚で取引時間中にリアルタイムに売買ができるものです。内容は国内、国外のインデックスに連動するタイプが多くなっています。

何が有利だったかというと、ETFも「運用会社に運用を委託する」という面では投資信託と同じ商品なので保有しているだけで信託報酬を取られます。しかし、通常の投資信託よりも信託報酬がかなり低かったのです。特にアクティブ型の信託報酬と比べるとかなり低いため、これも長期投資での運用にはピッタリの商品でした。昔は。

当時のインデック型と比べても信託報酬は低かったと記憶していますが、SBI・Vや三菱UFJのeMAXISのシリーズなど、比較的新しくできたインデックス型の投資信託の信託報酬がかなり低く設定されているため、今では物によってはETFよりも投資信託のほうが低いものもあります。そして各社ともそれら投資信託を積極的に宣伝しているため、ETFは日陰に追いやられてしまいました。(あくまで私の主観ですよ)

ちなみにTOPIX型である1306の信託報酬は0.088、MSCIコクサイ型の1680が0.25となっています。対して投資信託では、SBI・VのS&P500が0.09、三菱UFJのeMAXIS SlimのTOPIX型が0.154・・・時代は変わってしまいました・・・

~ 能ある鷹は爪を隠す ~

私が1306を持っているのはかなり以前から買っていたため取得単価もかなり低いので、あえて買い直す必要もないかなと思ってずっと持っているだけで、あまり深く最近の投資信託を比較したことはないのですが、eMAXISよりも更に低いのです。対して海外指数型ではSBI・Vのシリーズはかなり優秀といえます。

微々たる違いと思うかもしれませんが、長期で保有すると少しの差も結構効いてくるのです。昔からあまり人気がなかった(私の主観です)ETFですが、1306などは長期投資には非常に向いていると思います。上場されているものなので、購入方法などが投資信託とは少し勝手が違うのですが、それでも投資信託と同じく、資産運用の主力としていい商品だと思います。

なお、iDeCoや積立NISAといった商品名を最近耳にするようになったと思いますが、これらの中身は要するにインデックス型の投資信託です。簡単に言うと個人年金を投資信託で運用しようとするものがiDeCo、投資信託を定期で積み立てようとするものが積立NISAです。どちらも課税上有利になる商品ですが、要は投資信託です。