貯金について

~ お金をためて、何が悪いんですか? ~

貯金する方法は2つあります。

  1. 給料をもらって使っていって、余った分を貯金する。
  2. 給料をもらったら一部を貯金して、余った分で生活する。

4月になって新社会人となった方、新生活を始めた方、ぜひ若いうちから資産運用をすることをおすすめします。長い運用期間が取れる若いうちからスタートすることが非常に重要です。また、練習・経験にもなります。

しかしいざ投資を始めるとしても、まずは軍資金が要ります。投資をするのにまとまったお金は要りません。個別の値嵩株(株価の高い株式)なら数十万円必要でしょうが、投資信託などを1口購入するなら数万円で十分です。とはいえ、ある程度長い目で見るなら、また余剰資金を用意するという観点で考えれば、まとまった金額が必要になってきます。これをどうやって用意するか、要するにどうやって貯めるかということが上記2つの考え方です。

ほとんどの人にとって、2.が正解です。1.だとあるだけ使ってしまいがちなので、十分な額が残らないからです。給料をもらったら、一定の額を貯金に回して初めから無いものとして、残った額で生活するのです。ただし、「もらう額よりも確実に使う額のほうが少ない人」は1.でも勝手に貯まっていきます。お金のかかる趣味や家庭事情などで支出が少ないと自身を持って言える人です。実は私も新入社員の頃は1.でした。およそ一月分の給料で二月生活していたような・・・会社の寮が安かったことが大きかったのだと思います。しかし2.も同時に行っていました。

~ 失われた技術 ~

私が新入社員だった頃は、給料は現金入りの「給料袋」で渡されていました。そこから1~2枚抜いて、それを銀行口座に振り込んでしまうわけです。今は給料は口座振込のところが多いでしょうから、この「物理的に抜く」ということは忘れ去られた古代の技法ですが、銀行などで定期積立のような制度を利用すれば同じ運用が可能です。会社によっては給料天引貯金のような制度があるかもしれませんので、そういったものを利用して、日常生活で使う口座から「強制的に隔離」してしまうのです。こうすればいつの間にか貯まっていきます。