~ 英語だと、ちょっとおしゃれ ~
その2で、株式以外のいろんなものに投資するという分散の仕方を紹介しました。これを小洒落た言葉では「アセットアロケーション」といいます。全財産を、どんなものでどれぐらいの割合持っているか、というものです。
その手のプロ(機関投資家など)に言わせると、これの割合を決めることが運用成績にとって非常に重要なんだそうです。資産運用の本やHPを見ると、どんな目的だとどんな割合がいい、みたいな割合の例を紹介してくれたりしています。たとえば積極的に運用するなら株式の比率が高かったり、安定型なら債権が多かったり。あるいは若いうちは株式の比率が高く、年を取ってくると貯金の比率を上げていく、といった感じで、なるほど参考にはなります。
私が思うに、このアセットアロケーションというものは基本的には機関投資家が指標とするべきもので、個人投資家にとってはそれほど気にするものではないのではないかと思います。とはいうものの、私も昔読んだ本でこの考え方を知り、一応自分の中で目標とする割合があります。それは
~ 数字にすると、ちょっと賢そう ~
現金預金 10% 株式 40% (国内:国外 = 50:50) 債権 40% (国内:国外 = 50:50) その他 10%
というもの。これを参考にして、実際の割合が少ないところに積極的に投資するようなやり方をしています。未だにこの比率になったことは一度もありませんが、まあ個人投資家なので誰に責任があるわけでもないので、あくまで参考です。やみくもにこれはと思うものを買っていくのも手かもしれませんが、なにかしらの目標があったほうが投資そのものを楽しめるかもしれません。
ただ確実に言えるのは、こうしてアセットアロケーションを意識していれば自然と分散投資になっていくということ。日本の株ばかり増えているとか、株式を買ったつもりが貯金がまだまだ多いとか、そういった「かたより」を防ぐためにはこのような考え方をするのも有効だと思います。