投資信託

~ 兵どもが夢の跡 ~

投資家から集めたお金をまとめて、なにがしかのテーマに沿った株などを購入してもらい、(一応)プロに運用してもらう。運用がうまくいってお金が増えれば、投資家にとっては自分が払ったお金が増える。そんな感じのものが投資信託です。まあ細かい理屈は知らなくても、証券会社に行けばいろいろなものを売っています。

大きく分けると、アクティブ型といわれるものとインデックス型といわれるものがあります。アクティブ型というものは主に今後の成長が見込める個別の会社の株を購入し、値上がりを積極的に狙っていくというもの。対してインデックス型というのは日経平均やダウなど、指標(インデックス)と同じ動きをすることを目標に株を購入するものです。まあそのインデックスに採用されている銘柄を買っているようなものです。

かつてはアクティブ型が人気でした。事実、結構な成績を上げていたファンドもありましたが、何年もその成績を持続できるようなものはほとんどなく、毎年成績のランキングを見るとコロコロ入れ替わっているような時代が有りました。それでもアクティブ型は人気だったのですが、最近の、たとえはSBI証券の人気ランキングを見ると、上位10位のほとんどがインデックス型です。しかも海外の指数ばっかり。時代は変わってしまいました。

~ 手数料をケチること ~

投資信託は、買う時と持っている時に手数料を取られます(信託財産留保額といって、換金するときに取られるものもありますが)。買う時の手数料は購入手数料、持っている時の手数料は信託報酬といいますが、前者は販売する証券会社に取られるもので、後者はファンドの運用会社に取られるものです。このうち購入手数料は購入時に1回のみ取られるのですが、最近ではノーロード(要は無料)のものが多くなってきたのでそれほど気にはならないかもしれません。問題なのは信託報酬です。

一般的に、積極的に利益を狙っていくアクティブ型は信託報酬が高い傾向があります。ファンドマネージャー等が色々手間を掛けてくれるからなのでしょう。しかし2%~3%もの信託報酬がかかると、ファンドの運用成績がこれ以上でないと資産が減っていることになります。増えた以上に取られているのですから。しかも、値下がりしても毎年取られるのです。「出来高報酬」ではなくて「信託報酬」なので、上がっても下がっても取られるのです。そこらへんに、最近アクティブ型の人気がなくなってきた理由があるのかもしれません。

ということでオススメは断然インデックス型です。日経平均やS&P500、MSCIコクサイなどいろいろな指標がありますが、何に連動するタイプなのかを決めたら、信託報酬ができるだけ安いものを選びましょう。同じ指標に連動するファンドが複数の運用会社から販売されていることもありますが、どれでも同じです。その指標に連動するようになっているのですから、三菱UFJのファンドは上がったが日興のものは下がる、なんて事はありません。たぶん。

他の選ぶ基準として、純資産額が大きいものを選ぶ、ということもありますが、値動きが同じなら信託報酬が安いものが人気になりますので、特に設定してからそれほど経っていないファンドはどうしても純資産額が少ないですが、それほど気にしなくてもそのうち大きくなっていきます。

上がっても下がっても毎年必ず取られる信託報酬は安ければ安いほどいい。これが、資産運用においてインデックス型投資信託を選ぶ時の鉄則です。